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2019年4月22日
腹腔鏡手術はお腹の中をテレビモニターで映し出し、その映像を見ながら特殊な鉗子やメスを挿入して行う手術です。
通常の手術は目視で臓器を確認しながらの手術になりますので、ある程度の術野が必要になり、その分お腹を大きく切るようになります。
これが腹腔鏡下の避妊手術の場合は、カメラと、卵巣の血管を結紮するエネルギーデバイスを挿入するための5㎜の穴を2ヵ所と、卵巣を把持する鉗子を挿入する2.1㎜の穴の合計3か所の切開のみで行えます。
そのため小さな傷が2,3個で開腹というイメージがあまりなく、ワンちゃんに与える負担も少なく術後の回復も早いとされています。
開腹での避妊手術の場合は、卵巣や子宮の結紮や切除などはその臓器をお腹の中からひっぱって行います。
腹腔鏡手術の場合はそれらが全てお腹の中で行われるため、術後の痛みが少ないとされています。
拡大鏡で見ることができ、肉眼よりも鮮明に見え、開腹手術では見えにくい部位も見ることができます。
さらに臓器を外気に触れさせず、湿潤環境を保ったまま手術を行えるため術後の胃腸の回復が早く、臓器の癒着なども少ないです。
腹腔鏡手術について詳しくお聞きになりたい方はスタッフまでお気軽にお声がけください(*^_^*)