レッグ・カルベ・ペルテス病は、小型犬の骨格形成期に発病が多く、大腿骨頭・骨頸部に無菌性の壊死、変形が起きることで疼痛を生じます。骨の変形に伴い、関節の不整合かつ不安定性から変形性関節症を起こします。診断は、触診、X線検査や必要に応じてCT検査を行い診断します。
治療は、運動管理や鎮痛剤などの内科療法を実施しても疼痛管理が難しく筋萎縮が生じる場合が多いため、大腿骨頭骨頸切除術を施術しています。また、術後のより良い機能回復を期待し、必要に応じリハビリテーションを実施しています。
チワワ 8ヵ月齢 (1.7kg)
(術前)(術後)
壊死に伴い大腿骨頭部に亀裂が生じ、骨頚部にも骨吸収像が認められたためレッグ・カルベ・ペルテス病と診断し、大腿骨頭骨頸切除術を実施しました。術後、関節周囲の軟部組織により偽関節が形成され、日常生活に支障はなく走ったりジャンプすることも可能になりました。